2024/12/27
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美濃焼の豆皿や鍋敷きでいつもの食卓を彩り豊かなひとときに

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美濃焼は、長い歴史のなかで優れた技術と多様な意匠、美しい色合いを次々と作り出してきた陶磁器です。はじめは茶器として好まれることの多かった美濃焼、現在では食器だけでなく雑貨やアート作品など多様性をもち、身近なところで目にするようになりました。

B&D minoyakiは、美濃焼をもっと毎日の風景に取り入れていただけるように、美濃焼雑貨の豆皿とタイル鍋敷きを取り揃えております。B&D minoyakiの美濃焼が持つ柔らかで温もりのある色彩で、毎日の食卓をもっとおしゃれで彩り豊かにしてみませんか。

今回は、美濃焼の歴史と種類、美濃焼雑貨の魅力について詳しくご紹介します。B&D minoyakiの美濃焼雑貨が気になる方は、美濃焼雑貨よりご覧いただけます。
※B&D minoyakiでは食器類は扱っておりませんのでご注意くださいませ。

美濃焼雑貨

美濃焼とは 歴史や伝統、日本の食卓を支えるまで

黄瀬戸

美濃焼は岐阜県東濃地方で生産される陶磁器の総称です。美濃焼の魅力を知るべく、その歴史と美濃焼の代表的な種類についてご紹介します。

美濃焼の歴史

美濃焼は日本国内で最古の焼き物のひとつであり、約1,300年前から愛され続けてきました。

美濃焼の特長は、「これ」といった明確な縛りを持たない点です。素材から形、文様、釉薬の使い方に至るまで実に多様で、時代に合わせて目まぐるしい変化を遂げてきました。

美濃焼に特に大きな変化がみられたのが、安土桃山時代から江戸時代初期ごろ。千利休をはじめとする多くの茶人に好まれ、豊富な種類の美濃焼が生まれたのもこの頃で、繊細なものから大胆なものまで、豊富なデザインで楽しまれていたようです。

その後も美濃焼は変化を遂げつつ、明治時代以降には技術の進歩により大量生産が可能になります。美濃焼の生産地である岐阜県でも窯元が増え、やがて陶磁器の生産で全国一にまで発展しました。大量生産もあいまって美濃焼はこれまで以上に身近なものとなり、多くの食卓を彩るようになりました。

美濃焼の代表的な種類

美濃焼にはさまざまな種類があり、伝統的工芸品に指定されているものだけでも15種類に及びます。その中でも代表的なものが次の4種類です。それぞれの特長についてご紹介します。

  • 瀬戸黒(せとぐろ)
  • 黄瀬戸(きせと)
  • 志野(しの)
  • 織部(おりべ)

・瀬戸黒(せとぐろ)
瀬戸黒は「引き出し黒」とも呼ばれ、光沢のある漆黒が特長。素地に鉄釉をかけて1200度前後まで焼成したら窯から引き出し、すぐに水に入れて急冷することで艶のある漆黒へと変化させる技法で、引き出し黒と呼ばれる由縁です。形にも特長があり、高台が低めで安定した半筒形が多くみられます。

・黄瀬戸(きせと)
黄瀬戸は淡い黄みがかった陶器です。薄造りの素地に線描や印花で草花の文様が描かれ、胆礬(たんぱん)と呼ばれる緑色の斑文や褐色の斑文を施したデザインが多く、素朴で上品な印象を与えます。
胆礬の緑色が器の裏面にも染み出しているものを「抜け胆礬」と呼び珍重されるほか、表面がざらっとした質感でありながらツヤのある黄金色に仕上がったものを、その風合いが油揚げに似ていることから「油揚げ手」と呼び、黄瀬戸のなかでも最上級とされています。

・志野(しの)
志野は、日本で初めて誕生した白い焼き物です。鉄分の少ない「もぐさ土」という白土を使い、白い志野釉をたっぷりかけることで温かみのある白色が生まれます。
釉薬の厚くかかったところには細かい貫入(※)や小さな気泡の穴がたくさん見られ、釉薬の薄いところには赤みのある色が現れます。手法により紅志野、桜志野、鼠志野などの種類があり、それぞれに違った風合いを楽しめます。
 ※ 貫入:陶器の表面にできる細かなヒビ模様。釜から出して冷ます段階で釉薬が収縮してヒビ状に固まる現象

・織部(おりべ)
織部は、非対称な歪みと緑釉による深みのある緑色が特長です。戦国時代に信長、秀吉、家康にも仕えた武人であり、千利休の後継者で茶人としても名を馳せた古田織部が好んで作らせたのが始まりとされています。
織部の器は形だけでなく文様にもインパクトがあり、幾何学模様や市松模様などの独特な文様が多くみられます。手法や作風により黒織部、青織部、鳴海織部をはじめ、代表的な緑色以外の色味も存在します。

暮らしを鮮やかに彩る美濃焼の製造プロセスや豆皿の特性

美濃焼 豆皿しずくと美濃焼イヤリング

B&D minoyakiは、美濃焼の伝統と現代の技術を融合して新たな可能性を広げるだけでなく、環境に優しい製品づくりも心がけています。その想いは美濃焼の製造プロセスからも感じてもらえます。

伝統的な技術を守り環境負担を減らす

美濃焼の製造においては昔ながらの繊細な技術を大切にし、現在も多くの工程を手作業で行なっています。機械による大量生産を求めず、原料も天然の陶土を使っているため、環境負担の軽減につながります。

長く使えてリサイクルもできる環境に優しい製品

美濃焼は耐久性、耐水性および耐熱性に優れているため、長持ちする製品です。頻繁に食器を買い替えたり、破棄したりする回数を減らせるので廃棄物の削減にも貢献できます。

また、天然の陶土でできている美濃焼製品は再利用が可能です。リサイクルされた製品を細かく砕き、新しい製品に生まれ変わらせることができ、資源保護にも役立ちます。

そんな優しい想いの詰まった美濃焼の豆皿や鍋敷きで、食卓を温かく彩ってみてください。

<B&D minoyakiのサステナビリティ>を、もっと詳しく知りたい方はこちら

土の香りを醸しだす 美濃焼の伝統を豆皿で具現化するプロフェッショナルたち

工房

B&D minoyakiで取り扱う豆皿をはじめとする美濃焼製品は、2つの工房でつくられています。一つ一つ創りあげるプロフェッショナルたちの想いをご紹介します。

杉浦製陶所 徳村氏

80歳を迎えた現在も現役の美濃焼職人である徳村氏。16歳から勤め始めた杉浦製陶所では長年タイル製品をメインに作ってこられ、現在は豆皿などの雑貨で施釉(※)と焼成を担当しています。
 ※施釉:釉薬を使って色を乗せる作業

徳村氏は幼少のころから地元・多治見市で美濃焼に触れてきたそうで、美濃焼職人を目指していたわけではなく、慣れ親しんだ美濃焼の世界へ自然と足を踏み入れるほど、美濃焼を作るのが当たり前に感じ、生活の一部になっていたのだそうです。

・豆皿の美しいグラデーションは長年培ってきた経験の賜物
豆皿の柔らかく美しいグラデーションは、全て手作業で生み出されています。豆皿などの立体感のある製品では表面だけでなく、側面にも釉薬を塗るため手作業による細かな調整が重要です。ほんの少しの加減がものをいう色乗せ作業には、スプレーガンを使った徳村氏の研ぎ澄まされた感覚と技術が欠かせません。

豆皿 しずく

ちなみに、色乗せに使う施釉機は徳村氏の手作り。フットコントローラーで台の回転速度が調整できたり、集塵機がついていたりと工夫が詰まっています。丁寧な手作業で一定の品質を保ちつつ、効率的に作業するためのアイデアも美濃焼一筋の徳村氏ならではといえるでしょう。

・多くの人に喜んでほしいから、美濃焼製品をたくさん作ることにやりがいを感じる
徳村氏がまだまだたくさんの製品を作りたいと思う先には、美濃焼を手に取り、多くの人が喜んでいる姿があります。
美濃焼の製品には、現代の生活に馴染むものも多く作り出されています。美濃焼は渋いといったイメージを払拭し、多くの人に使ってもらえるよう、当店も一丸となって発信していきます。

金新製陶所 塚本ご夫婦

金新製陶所はご夫婦で経営されており、ご主人が三代目となります。創業当時から引き継がれている「ガバ鋳込み」という技法で美濃焼を製造している窯元です。

「ガバ鋳込み」とは、泥漿(でいしょう)と呼ばれる泥状の土を石膏型に流し入れて成形する方法で、現在はこの技術を扱うところが少なく、大変希少な窯元のひとつです。

豆皿 HEX

・全工程を一貫してやるからこそ、こだわれる部分が多い
焼き物工程を分業するところが多いなか、金新製陶所では土から本焼きまで、全工程をご夫婦で一貫して進めています。

ガバ鋳込みで作れる工房が少なく、この技法自体も手間と時間を要するため分業しづらい点があげられます。しかし、塚本ご夫婦はそれをポジティブにとらえ、自分たちが1点ずつ手間暇をかけて作れるからこそ細部までこだわり抜くことができ、手作りならではの温かみのある製品に仕上がるのだそうです。

・手元に届く一個を可愛がってもらえるよう、丁寧に製作したい
大量生産の難しいガバ鋳込み技法で、毎日たくさんの美濃焼製品を創りあげている塚本ご夫婦。何百、何千と送り出す製品は、誰かの一個として手に取ってもらうもの。だからこそ、一つ一つ丁寧に真心を込めて作られ、製品にも温もりが現れるのですね。

<美濃焼に携わる職人の想い>を、もっと詳しく知りたい方はこちら

毎日使いたくなる、B&D minoyakiの豆皿の美しさを知る

豆皿 HEX

B&D minoyakiでは、思わず揃えたくなるカラフルな美濃焼の豆皿を2種類ご用意しております。

  • 豆皿 しずく
  • 豆皿 HEX

豆皿 しずく

豆皿 しずく

しずくの形が可愛らしい、美濃焼の豆皿です。

食卓を彩る小皿としてはもちろん、箸置きやカトラリーレスト、アクセサリーやちょっとした小物を置くなど、ご自由にお使いいただけます。

四葉やお花のように並べて置けば、素敵なお部屋のワンポイントに。同じ色、あるいは別々の色を組み合わせてあなただけのアレンジを楽しみましょう。

サイズ
約75mmx約60mmx約13mm
重さ約55g

全6色

「豆皿 しずく」の詳細ページ

豆皿 HEX

豆皿 HEX

六角形でシャープな印象の美濃焼の豆皿です。

薬味を盛り付けたり、箸置きとして食卓を飾ったり、アクセサリーや小物置きにとさまざまな活用法が楽しめます。数枚ずつ並べてセパレートプレートのように前菜・オードブルを盛り付ければ、食卓を華やかにセンスアップできますね。

玄関やお部屋のワンポイントアレンジにもおすすめ。柔らかな色合いが空間をそっと彩ってくれます。

サイズ
約52mmx約60mmx高さ約10mm
重さ約40g

全8色

「豆皿 HEX」の詳細ページ

豆皿用のギフトボックスもご用意しています。
「お好きな豆皿2枚」または「お好きな豆皿1枚&アクセサリー1点」の組合せをお選びいただけます。

ギフトボックス
「【ギフトラッピング】豆皿×アクセサリー/豆皿×豆皿」の詳細ページ

美濃焼の豆知識 こんな雑貨もございます

キッチン用品

美濃焼の雑貨では美濃焼タイルを使った鍋敷きも取り扱っています。

マンダラ鍋敷き

美濃焼タイルを木枠にはめ込んだ、おしゃれなタイル鍋敷きです。キッチンや食卓でお使いいただくほか、壁に立てかけてインテリアとして飾るのも素敵ですね。

サイズ
約167mmx約167mm x 約11mm
約470g

全4色

「マンダラ鍋敷き」の詳細ページ

美濃焼の豆皿はここでも買えます。B&D minoyakiの美濃焼雑貨と取扱店舗

ご紹介したB&D minoyakiの豆皿、タイル鍋敷きは全国の各取扱い店舗、またはオンラインショップでお買い求めいただけます。店舗ごとに取り扱っている商品が異なりますので、お買い求めの際は、事前に店舗へご確認いただくと安心です。

各店舗では商品を手に取ってご覧いただけますので、お近くにお出かけの際はぜひ足をお運びくださいませ。

取扱店舗

美濃焼雑貨や豆皿をお探しに際は、お問い合わせください

B&D minoyakiは、日常へ取り入れやすい美濃焼雑貨を各種取り揃えております。伝統と格式のある美濃焼をもっと身近で、もっと気軽にお使いいただきたいとの想いから、当店工房のプロフェッショナルとともに、これからも美濃焼の可能性に挑戦し続けてまいります。

またB&D minoyakiでは、美濃焼雑貨の注文・ご相談も承っております。
例えばPOP UPイベントやOEM、卸販売などで美濃焼タイルのオリジナル商品をご要望であれば、開発準備からお手伝いすることも可能です。ご希望の方は、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。

法人の方へ

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